ヤムチャ

〜ベジブルを語る上で外せない男〜

 Gallery  店主のつぶやき

 ベジブルを語る上で無視出来ない存在、ヤムチャ。(Blog7/12『ヤムチャ考。』加筆・修正)


 イイ男でしょう。美男の類と言って良いのではないでしょうか。

 店主は、彼を基本的に浮気しない男として書いております。
 「基本的に」というのは、例えば慰めを必要とする女性が側にいたとして、それを放置できないのは当然なんですけれども、彼には相手が求めれば求めるだけ慰撫してしまうような所があり、それに対して当然ブルマをはじめとする女性たちが怒る、あるいは勘違いされてトラブルになってしまう、という・・相手が大事ならそこは悪いヤツにならなきゃ仕様が無いだろ、ってところでも良い人になってしまう。居ますでしょう、そういう男の人って。彼にとっては、ただ女性たちの求めに様々な形で応じている、優しくしている、というだけのつもりなんですけれども、それで収まりがつくわけがありません。
 一方女性たちにとっては、ハンサムで強くて優しい、でもある種都合の良い男、ということになってしまいがちだっただろうと思います。大好きなのだけれど、重宝するけれど、独占出来ない、あるいはそうすることがふさわしくないひと。そういう状態を楽しむことが出来れば、その男性は幸せなのだと思いますけれども。

 しかし、そのある意味調子の良いふわふわとした人の好さというのは、女性たちだけにではなく、例えば地球に来たばかりの頃のベジータなどにも同様に向けられたのではないでしょうか。
 アニメ設定では(当然かもしれませんけれども)当初あまり良い関係としては描かれていないようでした。しかし彼は少なくとも一年半程度はベジータと生活を共にしていた訳ですし、一緒に(?)バーベキューを楽しんだりしていた訳で、まさか忘れてしまっていたという事はないと思いますが、戦いのことは済んだこととして脇へ置いて、ベジータをそれなりに受け入れていたのではないかと思います。ベジータにしてみれば、それこそ最初から最後まで眼中に無い人物だったでしょうが、拒絶されてはいないということは感じていたのではないでしょうか。
 ということで、店主の書くヤムチャはベジータと割合良い関係にあったりします。

 ですが、そういうヤムチャと恋人なり夫婦なりの関係を継続しようと思うと、ものすごく忍耐強いか、孫悟空ばりに物事に拘らない放任主義であることが必要でしょう。つまり殆ど不可能なのではないかと。
 ブルマと共にいた15年間にしても、その大半は、個として成長してゆく過渡期であったり、次々にイベントが続いたりして、曲がりなりにも確立した大人の男女としてじっくり向き合った時間といえば、ラディッツ兄さんが地球に来る前の数年だったのではないでしょうか。(そして既にこの時期には別れの萌芽はあっただろうと考えたりしますが、それはまた別の話。)

 対してベジータは、なかなか自分のテリトリーに他人を入れる人ではありませんが、容れてしまった人間に対しては実は非常に情の深い人だということが発覚していますので、彼に一旦愛されてしまうと女性は幸せだろうと思います。たとえ食指が動くことはあっても、相手(ブルマ)が嫌だと言えば余所見はしないでしょう(ヤムチャが同居している間に、彼女がそれを嫌がるということはきちんと学んだでしょうし)。

 その分、独占欲も強そうです。別れるとか言ったら冗談抜きで殺されるかもしれませんね(・・萌える)。

 あら、結局ベジブルでオチ。