彼らのあいだに芽生えたものは何だったでしょうか。(Blog7/17『私的ベジブルソング。』加筆・修正)
すごく古くて御存知ない方もいらっしゃるかと思うのですが。B'zの『Calling』なんてどうですか。
安達由美さんのドラマ「ガラスの仮面」の主題歌に使われていたような記憶があります。恋というより友情を歌っているのだろうと思われ、何となく聴いているとスルーしてしまうのですけど、機会があれば彼らを意識して聴いてみて下さい。
「きみがいるなら戻ってこよう いつでもこの場所に」とか
「どれだけ離れ顔が見えなくても 互いに忘れないのは 必要とし 必要とされていること 他には何もない」とか
「だれにも真似できない 同じ夢を見よう」とか。
しかしいちばん「おお」と思う一節は「いままでもこれからも 約束などすることはないだろう」。店主には「稲葉氏、ベジブルを想定して書いたんじゃ・・・」と思えて仕方ありません。
彼らの間に芽生えたものは何だったでしょうか。
最初は恋だったのでしょう。エゴイズムの美しき姿。(こんなことを申し上げると、エゴイズムとオルトライズムの境界線はどこなのか、両者はそも違うものなのか、などという哲学的論争に発展しそうですが、それはここでの主旨ではありませんのでどうぞ御容赦下さい 笑。) しかし、これは店主の勝手な想像に過ぎないのですが、共に時を重ねるにつれ、彼らは友情あるいはそれに似たものをも育んでいったのではないだろうかと思っています。
彼らは、分野は違いますが、共に天才です。互いの内に抱える常人には理解し難い何かが、彼と彼女には理解出来たことだろうと思います。その共感が、彼らのもう一つの絆になっていったのではないでしょうか。男が女を、女が男を、という以上に、得難い共感者を大切に思い、尊重するようになっただろうと考えても、それほど無理はないのではないかと感じています。